Macのスクリーンショットの設定を変更する

普段、Macスクリーンショットを撮影して使いたい場合、以下のような手順で実行していた。

  • shift + command + 3 を同時押し
  • 画面全体のスクリーンショットが、png形式のファイルとしてデスクトップに保存されるので、編集して利用する

ただ、画面の一部のみを取りたい場合に編集が必要になる点や、気づけばデスクトップがスクリーンショットで一杯になってしまうなど、いろいろと不便なので解消できないかを調べてみた。

環境

% sw_vers
ProductName:    Mac OS X
ProductVersion: 10.15.7
BuildVersion:   19H1030

スクリーンショットの撮り方

以下のコマンドでスクリーンショットが撮れる。コマンドを実行したが、撮らない場合は ecs を押すとキャンセルできる。

  • 画面全体: shift + command + 3
  • マウスで選択した範囲: shift + command + 4
  • 選択したウインドウもしくはメニュー: shift + command + 4space

画像をファイルとして保存せず、クリップボードにのみコピーしたい場合は、上記コマンドに加えて control を同時押しする。例えば、画面全体をクリップボードにコピーしたい場合は、shift + command + control + 3 を同時押しすればよい。

スクリーンショットメニューを開く

shift + command + 5 で、画面下部にスクリーンショットメニューが表示される。

f:id:gumfum:20210530202701p:plain

アイコンは左から順に以下を表しており、選択して「取り込む」もしくは「収録」を押すと実行される。

  • 画面全体を取り込む
  • 選択したウインドウを取り込む
  • 選択部分を取り込む
  • 画面全体を収録(動画)
  • 選択部分を収録(動画)

また、オプションとしてファイルの保存先、保存されるまでの時間、およびマウスカーソルもスクリーンショットに含むかどうかなどを選択できる。

スクリーンショットの保存先の変更

保存先はコマンドでも変更することができる。ターミナルから以下のコマンドを実行する。保存先のディレクトリを絶対パスで指定する。

% defaults write com.apple.screencapture location <保存先>

保存先をデフォルト(デスクトップ)に戻すには、現在の設定値を削除する以下のコマンドを実行する。

% defaults delete com.apple.screencapture location

スクリーンショットの保存形式の変更

ターミナルから以下のコマンドを実行する。形式にはデフォルトの png のほか、bmp / gif / jpg / pdf / tiff などが設定できる*1

% defaults write com.apple.screencapture type <形式>

デフォルトに戻すには、保存先の設定と同様に現在の設定値を削除する。

% defaults delete com.apple.screencapture type

スクリーンショット関連の現在の設定値を確認する

現在の設定値の一覧は以下のコマンドで確認できる。location や type などをデフォルトのまま利用している場合は表示されない。

% defaults read com.apple.screencapture 
{
    "last-analytics-stamp" = "643558541.6177779";
    "last-messagetrace-stamp" = "607181778.158524";
}

各設定値についてのみ確認したい場合は、上記のコマンドの末尾に指定してコマンドを実行する。設定がされていない場合は、その旨のメッセージが出力される。

% defaults read com.apple.screencapture type
2021-05-31 00:00:21.829 defaults[3454:191615] 
The domain/default pair of (com.apple.screencapture, type) does not exist

参考サイト

*1:どの形式が指定可能か全量は把握できていないが、設定できない形式の文字列を指定した場合は、デフォルトの png 形式で保存される模様。