女満別空港から最寄りの西女満別駅まで歩いてみる

女満別空港は、北海道北東部の大空町*1にある空港で、網走や知床などが近くオホーツクの玄関として機能している空港である。
網走駅へはバスで30分ほどで到着できる位置にあるのだが、空港周辺の地図を見てみると約2kmの場所に駅が存在していることがわかる。Google Map で確認してみると徒歩でも22分程度で到着するとのことで、実際に歩いてみた。

空港周辺

訪れたのは3月上旬で、この日の天気は雨。雪は降っていないものの空港近くの温度計は1.4℃の表示であり、路面は見えているが道路端には半ば氷のように固まった雪が残されている。

おそらく歩行する人間がいるとは想定されていないであろう道を進んでいく。

道中

女満別市街」と書かれた矢印と反対方向に進む。これから進む側の矢印が描かれていないのが少し気になるが Google Map を信じて進んでいく。

空港を離れると周囲は一面畑のような場所になる。堆肥のような匂いがするので近くに牧場などもあるのかもしれない。

しばらく歩くと道路を跨ぐ橋を渡る。下を通っているのは、女満別空港インターから美幌方面に繋がるの美幌バイパスであり、北見市方面の空港連絡バスもこちらを通っているらしい。

橋を渡ると下り坂になる。路面が凍結しているとかなり歩くのが危ないような感じがするが、幸いこの日は凍結しておらず歩くことができた。

坂を下り切って少しすると再び橋が見えてきた。下には線路が通っており駅が近づいてきたことがわかる。

少々わかりにくいが、小屋のような建物があり一段高くなっている部分が駅のようである。

駅周辺

駅までの道の前に看板が立っているが、この看板がなければスルーしてしまいそうな、微妙に舗装がされていない道を進んでいく。

橋の上から見えた建物に到着。外側からは駅名等の表記が見えなかったがここが西女満別駅である。写真を撮りながら歩いていたが、空港を出発してから25分ほどで到着した。

屋根が黒い方の建物は待合室になっており入ることができ、屋根が青い方の建物は管理用の施設のようで施錠されていた。自動販売機などの設置はなく、トイレも見当たらなかったため少々注意が必要かもしれない。有志の方によって観光パンフレットと文庫などが設置されていた。

11:00発の電車に乗車。この駅から乗車したのは私1人で、この駅で降車したのも1人のみであった。降車した方は私と逆の行程をこれから辿るのだろうか、と思いつつ整理券を取って網走駅まで乗車した。

感想

路面の状況が悪くなければ問題なく歩ける距離であり、天候が良く雪のない時期であれば広大な北海道の大地の光景が見られそうなルートであった。

注意点としては、電車の本数は多くなく飛行機のとの接続も考慮されていないため、時刻表を確認した上で空港である程度時間を調整してから移動を開始したほうが良いと思われる。また、駅周辺には自動販売機やトイレといった設備もないため、それらも必要な場合は空港で済ませる必要がある。

運賃で比較すると、女満別空港から網走駅前へのバス運賃は920円、西女満別駅から網走駅までの電車運賃は540円である。時間の方は、バスが網走駅前まで26分、電車であれば22分であるが駅までの徒歩の時間が必要になる。

電車の方が安くはあるが、徒歩の時間が必要なことと電車の発車時刻を気にする必要があり、バスは飛行機の到着に接続して発車するため時刻は特に気にすることはない。これらの差をどう捉えるかは人それぞれかと思うが、時間に余裕がある場合は電車での移動も試してみても良いのではないだろうかと思った。

*1:2006年に合併する前は女満別町に位置しており、合併後も名前がそのまま使われている